「無駄な事務作業」はなぜ増え続けるのか — "善意"からタスクが生まれるメカニズムを MIT が論文発表
概要
MITなどの研究者が学術誌 PNAS に発表した論文「What leads to administrative bloat? A dynamic model of administrative cost and waste」が、組織において管理業務コストや無駄が増え続けるメカニズムを明らかにした。意図的な悪意ではなく「善意」のプロセス整備がタスクを生み出し続けるという構造的な問題が指摘されている。
詳細
- 組織では何らかの問題が発生すると、再発防止のために新たなプロセス(手順・手続き)が作成される
- そのプロセスは確かに役立つが、状況の変化とともに形骸化しても自動的に削除されることはない
- 確認・承認作業の増加が組織のエネルギーを無駄に消費し続ける
- 研究チームはプロセスの「作成→形骸化→削除」のサイクルを分析し、組織の長期的な状態を2つに分類:(A) 作成が適度に絞られる持続可能な状態、(B) リソースの限界まで無駄が積み上がる形骸化
- 「不要になったルールは自動的には消えない」点が重要で、削除に費やす労力が作成を上回らないと解消に向かわない
- 解決策として、新規ルールの抑制と並行して定期的なプロセスの棚卸し・削除を制度化することが有効とされる
参照
- 出典: https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2606/05/news032.html
- 論文: V.C. Yang, & L. Grenier, PNAS 123(22) e2527106123 (2026)
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