現代ヨガの主要師系図:クリシュナマチャリヤからの系譜
現代ヨガの主要師系図:クリシュナマチャリヤからの系譜
20世紀インドから西洋へとヨガが広まった過程を、主要な師と弟子の系譜として詳述する。
T.クリシュナマチャリヤ(1888〜1989)
経歴
- インド・カルナータカ州生まれ。ヴィシュヌ派バラモンの家系。
- ヒマラヤでスリ・ラーマモーハナ・ブラフマチャリに師事し、ヨガを7年間学ぶ。
- マイソール王国の支援を受けマイソール・パラスでヨガを指導(1926〜1950年代)。
- 101歳で没。
哲学的スタンス
- 「Viniyoga(適用・個別化)」:ヨガは人・年齢・状態・目的に応じて個別化されるべき。
- 呼吸(プラーナーヤーマ)をアーサナ実践の核心と位置づけた。
第一世代の弟子たち
B.K.S.アイアンガー(1918〜2014)
- クリシュナマチャリヤの義弟。
- アイアンガー・ヨガ:アライメントの精度・プロップス・長い保持時間が特徴。
- 1952年:メニューインとの出会いにより世界へ紹介。1966年:『Light on Yoga』刊行。
- プネーにRIMMYIを設立。娘ギータ・息子プラシャントが継承。
K.パッタビ・ジョイス(1915〜2009)
- アシュタンガ・ヴィンヤサ・ヨガ:6つの固定シリーズ・ヴィンヤサ・バンダが特徴。
- マイソール・スタイル:各自のペースで固定シリーズを実践。
- 孫シャラット・ジョイスが現代の主要継承者。
- アシュタンガ→パワーヨガ→ヴィンヤサ・ヨガへと発展。
T.K.V.デシカチャー(1938〜2016)
- クリシュナマチャリヤの息子。
- ヴィニ・ヨガ:個人適応・セラピー重視・呼吸との統合。
- チェンナイにKYMを設立。著書『The Heart of Yoga』が最重要著作。
インドラ・デヴィ(1899〜2002)
- クリシュナマチャリヤに師事した最初の西洋人女性。
- ハリウッドでヨガを指導。「アメリカのヨガの先駆者」。102歳で没。
スワミ・シヴァナンダ系譜(1887〜1963)
クリシュナマチャリヤと独立した別の重要な流れ。リシケシュにディヴァイン・ライフ・ソサエティ設立(1936年)。
主要弟子
| 弟子 | 設立 | 特徴 |
|---|---|---|
| スワミ・ヴィシュヌデーヴァナンダ | シヴァナンダ・ヨガ・ヴェーダンタ・センター(世界各地) | 12基本ポーズ・5原則 |
| スワミ・サッチダーナンダ | インテグラル・ヨガ(米国) | 流派統合・1969年ウッドストック登壇 |
| スワミ・サティヤナンダ | ビハール・スクール・オブ・ヨガ | タントラ・ヨガニドラーの体系化 |
その他の重要な師
| 師 | 年代 | 貢献 |
|---|---|---|
| パラマハンサ・ヨガナンダ | 1893〜1952 | 『あるヨギの自叙伝』。クリヤ・ヨガを西洋へ |
| スワミ・ヴィヴェーカーナンダ | 1863〜1902 | 1893年シカゴ万博でヨガをアメリカへ初紹介 |
| ラマナ・マハルシ | 1879〜1950 | アートマ・ヴィチャーラ(自己探求)の実践的権威 |
| ヨギ・バジャン | 1929〜2004 | クンダリニー・ヨガを西洋へ。3HO設立 |
西洋における現代ヨガの発展
| 年代 | 出来事 |
|---|---|
| 1893年 | ヴィヴェーカーナンダがシカゴ万博で講演。ヨガを西洋へ初紹介 |
| 1920年 | ヨガナンダが渡米。クリヤ・ヨガの普及 |
| 1966年 | 『Light on Yoga』刊行。世界的ヨガ普及の転機 |
| 1960〜70年代 | ビートルズのマハリシ師事がヨガブームの契機。アシュタンガが米国へ |
| 1980〜90年代 | フィットネス産業との融合。ヨガの大衆化 |
| 2000年代〜 | ホットヨガ・陰ヨガ・リストラティブなど多様化 |
| 現在 | 世界で推計3億人以上がヨガを実践 |